【感想】NEW POWER-これからの世界の「新しい力」を手に入れろ
■概要
新時代における「パワー」とはどんなものか? 世界を変えている「パワーのシフト」の概要が掴める本。
NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ
- 作者: ジェレミー・ハイマンズ,ヘンリー・ティムズ,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/12/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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【オールドパワーとは】
・少数の人間がパワーを掌握し、守り抜こうとする
・権力者は強大なパワーを蓄積し、行使できる
・リーダー主導的(閉鎖的)
・ダウンロードして取り込み、獲得するもの
【ニューパワーとは】
・多数の人間によって生み出される
・オープンで一般的参加型
・対等な仲間によって運営される
・アップロードして分配するもの
・ニューパワーを手にする者たちの目的は、溜め込むことでなく提供すること
NASAは課題解決のために、「オープン・イノベーション」という試みを開始し、一般の人々からの協力を求めた。
実際に、世界各国から3000名の応募が集まり、低コストで予想を上回る質の高い成果を上げることができた。
しかし、オープン・イノベーション推進派と反対派に分かれてしまった。
反対派は、オープン・イノベーションは時間の無駄でしかなく、迷惑であり危険だと考えた。
→オールドパワーの価値観(競争、独占、リソースの統合。機密保持、慎重、公私の区別。専門知識、専門化)
推進派は、オープン・イノベーションを格好の機会と見なした。一般の人のアイディアを最大限活用すべく、新たなプロセスや方法を考案した。
→ニューパワーの価値観(コラボレーション、群衆の知恵、共有、オープンソース。徹底的な透明性。「自分たちでやろう」の精神)
<価値観とビジネスモデルがニューパワー>
ウィキペディア、エアビーアンドビー、リンクトイン
<価値観だけニューパワー>
ガーディアン紙、ユニリーバー、パタゴニア
<ビジネスモデルがニューパワー>
フェイスブック、ウーバー
ほかにも価値観とモデルがオールドパワーである、アップルなどをマトリックスで紹介。
NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ
- 作者: ジェレミー・ハイマンズ,ヘンリー・ティムズ,神崎朗子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/12/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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将来に役立つ必須スキル!?「根拠のない自信」の育て方
自分の関心に向かって一直線に走れる「根拠のない自信」はどこから生まれてくるのか。
僕たちは14歳までに何を学んだか 新時代の必須スキルの育み方(SB新書)
- 作者: 藤原和博
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2019/02/06
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
時代を切り開いてきたトップランナー(西野亮廣、堀江貴文、前田裕二、亀山敬司)へインタビューし、14歳までにどのように学び、遊び、育ってきたか。
そしてこれからの時代に必要な「頭のよさ」とは何か、情報編集力をどう鍛えるか、が紹介されています。
小さい子どもがいる方は、「この先、どんな能力を持っていればいいのか」など考えこともありませんか。 また「スマホは何歳から持つべきか」といった疑問にも答えられています。
(ちっちゃい子がいるので、地味に気になります。。)
突破力、行動力の支えになる「根拠のない自信」を育てるヒントを得たい方にはおすすめです!
(親自身の成長への学びにもなりました!)
そもそも「ナナメの関係」とはなんぞや!?ですね。。
本書では、「ナナメの関係」=「直接の利害関係のない第三者」と定義。
これって、お兄ちゃん・お姉ちゃん、おじちゃん・おばちゃん、おじいさん・おばあさんなど、「ちょっとした危ない場所へ連れて行ってくれり、悩んでいるときに背中を押してくれる」存在ですね。
また価値観がちがう相手に、自分の思いや考えを伝えざる得ないため、コミュニケーション能力を育てる役目もあるみたいです。
本書での「頭のいい人」とは、「アタマの回転が速くて、アタマが柔らかい人」と定義。
情報処理能力:情報編集力=7:3がいいらしい。
・情報処理能力とは
基礎学力。一人でウンウン唸って正解にたどり着く力。ジグソーパズルを速く仕立て上げる力。
・情報編集力とは
正解のない問題に対して、納得のできる仮説をどれだけ出せるか。他者と脳をつなげて自分の脳の機能を拡張し、納得できる解を創造する力。レゴをやるときの力。
ほかにも、「情報編集力の鍛えるための、必要な5要素について」や、トップランナーへのインタビュー内容、「子どもに何歳からスマホを持たせるのか」などなど紹介されています。
気になる方は、是非お手もとに置いてみてください!
僕たちは14歳までに何を学んだか 新時代の必須スキルの育み方(SB新書)
- 作者: 藤原和博
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2019/02/06
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平社員でも人事戦略を考える教材!①-How Google Works 私たちの働き方とマネジメント
■なぜ、この本を読んだのか
・管理職はメンバーのために何をしているのだろうという疑問が強く芽生え始めたころ、本書を手に取った。
・ 管理職→部下に何をしているだろうと考えるより、何のために何をすべきかを考えてみようと思い読んでみた。 (自分は可愛がってもらっているほうだが、必要に応じたマネジメントをされている感じがしない。。)
・ 社員が気持ちよく働けるような、社内文化や気持ちの持ち方について、本書からは学ぶことができたと思う。
How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫)
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/09/02
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
以下、メモ!
■メモ!
【市場調査ではなく、技術的アイディアに賭ける】
・プロダクト計画に欠けやすい主要な要素は、『新たなた機能、プロダクト、プラットフォームの出発点となる技術的アイディアは何か』
・ 例えば、『大幅なコストダウン』『プロダクトの機能や使い勝手を何倍も高めたりするような新たな技術の活用法やデザイン』
・ ここから誕生するプロダクトは、競合品と比べても本質的に優れている。
・もし、新しいプロダクトを考えているときに、次の質問に明快に回答できない場合は考え直しが必要!
『あなたのプロダクトの技術的なアイディアは何か?』
【コンセンサス】
・コンセンサスの直訳は『一緒に考える、感じる』
・満場一致(全員にイエスを言わせること)は、本来の意味ではない。
→日本の場合は、イエスより同意のほうがしっくりくる。
・本書では、『会社にとって最適解を共に考え、その下に結集すること』
→この姿勢欠けていたなーととても痛感。。
・最適解を出すためには、『意見の対立が必要』
・これがあると最適解に対して、全体の納得が高まる。納得感が低い(人がいる)と、会議の場ではイエスだった人は、会議の外に出ると好き勝手な行動に出やすい。
・意見の対立を発生させるためのルールは、①トップが最初に意見は言わない、②データを使う(=個人攻撃になりにくい)、③静かな人に話を振る(言いたいけど、勇気が出ないだけかもしれないから)、④会議の期限を設けること(ダラダラしない!)
・最適解は、最低限の妥協案ではない!
【会議ルール】
・会議には第一の意思決定者を置く ・意思決定者は自ら動く(メンバーの招集やアジェンダ決めなど)
・会議の目的が意思決定ではない場合も、意思決定者は置く
・会議は簡単に廃止できるようにする(プロジェクト終了とともになど)
・会議は運営しやすい規模に ・会議に出ることが重要な人間の証ではない
・時間管理は重要
・会議に出るならまじめに出よう!
【リーダーシップ】
・会社全体の情報の流れを24時間365日、最適化すること
・スキルセットは、『デフォルト状態を「オープンに」』
・『オープンに』とは、法律あるいは規制で禁じられているごくわずかな事柄をのぞき、すべて共有すること
・たとえばOKRと個人の目標なども共有イントラから皆、確認できるようにする
■この本をどんな人に読んでもらいたいか
・部下に対してどういった環境づくりをしようか考えている管理職
・もっと働くことを楽しくするために、どういった要素が必要なのか考えている人
・googleの文化を知りたい人
How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫)
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/09/02
- メディア: 文庫
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平社員でも人事戦略を考える教材!②-NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く
■なぜ、この本を読んだのか
社会,企業などのメディアニュースで目立っているネットフリックスが、どういった文化だったり、ヒトに対してどういった考え方を持っているのか知りたかったから
■自分はどう思ったのか
①成功に貢献することが最大のモチベーション
・優れたチームは嬉々として挑戦に立ち向かう 多いのは、目の前の課題(それも上司や意図せずして設定した
・されたもの)を愚痴っている人々かなと。 楽しんでいる人は、自ら課題を探して、設定している人たち。 途中、新しい課題が出ても、挫けずにトライ&エラーしている。(=楽しそうに見える)
・迅速でなければ、思いがけないニーズやチャンスに対応できない それは目標,時間と資源の配分、集中して取り組む課題や、それを解決するための手法を、事業や市場、顧客の必要に合わせて絶えず変化させていく必要があるということ。
期初に作成する(ほぼ予測からずれる)予算やシミュレーションに時間を割いて、半期に見直す習慣は変えていきたい。 一社員でもできることは、2,3ヶ月一度は、3ヶ月単位のロードマップを作成し直して、アクションと一緒に上司に提案し続けることかなー(´・ω・`)
②従業員一人ひとりが事業を理解する
・課題が何であるかつねに伝える
・人は仕事に娯楽を求めない 事業課題や競争環境、達成状況の共有も必要!
そうすれば、質問やアイディアを出す環境が少しでも作れるはず。
すでに問題意識があれば、一社員でも情報を取りに行くことはできる(はず)。(´・ω・`)
■世間や客観的な意見はどんなものがあるのか
スラスラと読めます。
現在スタートアップで働いており、大企業よりはルールというものに縛られていないが、Netflixはそもそも法に触れなければ良い、それ以外は自由というもの(特に話題になった有給の概念がないはこれに当てはまる)。
そもそもNetflixにとっての従業員への最大のbenefitが優秀な人財と仕事ができるという考えは、なかなか福利厚生を求めたがる日本の大企業で働いている人には、「理解」はするけど、自分への見返りが目には見えないため「納得」はできない部分かもしれないです(巡り巡って良い方向に絶対に動くと思いますが)。 また、ビジネスモデルを今のモデルに大きく転換したときの組織内の雰囲気、上層部の考えなども本から読み取れ、とても面白い作品になっています
amazonレビューより抜粋
■この本をどんな人に読んでもらいたいか
・人事,採用担当者
・部やチームの環境、雰囲気をポジティブに変えたと思っている管理職、チームリーダー
・会社の雰囲気、モチベーションなどに問題意識を持っているメンバー
男性は女性よりコミュニケーションが下手!?-世界一孤独な日本のオジサン
■なぜ、この本を読んだのか
テレビやWebニュースなどで話題となった不祥事の当事者のほとんどが、中高年おじさんという印象が強く、 「周りに迷惑をかけてしまうオッサンになりたくないなぁ」とふわっと考えていたときに、本書のタイトルを見て、「オジサンは孤独!?」と気になったため読んでみました。
■どう思ったか
孤独のリスクや孤独になってしまう過程は理解できました。
男性は会社に生涯をささげ、退職後に空いた時間・穴を埋めることができない、ということはいち現象として理解できました。
男性は女性と比べ、コミュニケーション能力が低く、初対面の人とコミュニケーションを取るのに名刺が必要ということもなんとなく分かります。。
個人的にコミュニケーションを取るのに必要だなと思っていることは相手の情報です。 名刺が役に立つのは、そのヒアリングが少し減るぐらいかなと思っています。
ただ周りを見ていると、夫が会社の人や友人と遊びに行ったり、飲みに行ったりすることに寛容ではない印象も持っているため、人付き合いやコミュニティに入っていくことは精神的に容易ではないよう思ってます。
むしろ余計ストレスがかかってしまうような気もします。。
■世間や客観的な意見はどんなものがあるのか
著者の視点は正しく、孤独が健康面に与える影響も少なくない。その通りなのだが、著者の主張に全面的に賛同するつもりもない。退職後の人生は本人が決めるもの。常に孤独に慣れ親しんでいる者にとっては、周囲から「あなた孤独なんでしょ」と心配される筋合いはない。五木寛之氏が述べているように、孤独に生きること、孤独に過ごす時間は人生に不可欠だ。孤独死と騒ぐの人は、人間は一人で死ぬことに気づいていない。コミュニティに参加せよとか、仲間を作れと言うのも、歴史的伝統や文化が欧米と日本とは異なることに気づいていない者が言うセリフだ。趣味や楽しむことがあれば、仲間は自然とできるもの。コミュニティ参加はマンションの管理組合の会合に参加するだけでも十分である。高齢化は不可抗力的に進行するし、ある意味一億総老人社会も避けがたい。孤独老人を周囲の目で見るのではなく、本人の内面から見て欲しい。しかし、本書は高齢化に潜む危険を指摘した好著である。
amazonレビューより
戦略的に縮む -未来の年表-人口減少日本でこれから起きること-
■なぜこの本を読んだのか
書店のおすすめ本として、何度も目にして気になったため手に取ってみました。 (全然たいした理由はない。。。)
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)
- 作者: 河合雅司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/14
- メディア: 新書
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■自分はどう思ったのか
すでに起こっている人口減少による、ほぼほぼ起こりうるであろう事象や人口減少社会の実態について、時系列・体系的に書かれていて、とても読みやすい。
「戦略的に縮む」考え方は、いままで考えたり聞いたりしたことなかったので、個人的には新しい視点を手に入れることができて勉強になりました。
■世間や客観的な意見はどんなものがあるのか
年表とは歴史の教科書の裏あたりにあるアレです。人口分布ベースですので前提としてアテに出来ます。 年齢分布からかなり正確な未来になります。 例えば、2030年百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える。 先日のニュースで百貨店の閉店ニュースがございましたが部分的に始まっています。 この本は国内問題。その頃世界では人口爆発による水と土地と穀物の争奪戦が・・。 ここまでを想定として如何なものか、問題の前提として知っておくべき事だとして読んでいます。 この前提を共有出来る人は思った以上に少ないので多くの人に読んで頂きたい本です。
amazonレビューより
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)
- 作者: 河合雅司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/14
- メディア: 新書
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起業家の鏡-『渋沢栄一』
■なぜ、この本を読んだのか
1回目:渋沢栄一のことを知りたくて(どういった想い・思考で活動していたか)
2回目:「論語と算盤(現代語訳版)」を読んで。批判精神を直して、行動できるようになりたいと思って。
■自分はどう思ったのか
・置かれた環境の中で、常に最善の結果をあげようと努力する姿や意志の強さに驚き
・不満や気に食わないことなどがあると、どうしても環境面をせいにして、不可抗力を盾にするのではなく、考え方ややり方から見直して、前を向かないといけないなぁと改めて認識
・時代や環境の変化を汲み取る力に優れ、過去の考え方に意固地にならず、その時における最善な方向性を探し実行に移す考え方は、今の時代にも必要なことだと実感。
・とにかく諦めずに結果を出すまで粘り続けることも、どの時代でも成功している人に共通するところだと再認識
・どこまで世の中の繁栄、業界の活性化など公共の利益を追い求め、貫いた姿に感動
■世間や客観的な意見はどんなものがあるのか
まさか江戸時代にかけてこんなすごい人がいたとは知りませんでした。 ビジネスマンの端くれの自分としては坂本竜馬より尊敬できます。 江戸時代に外国で公債を売ったり買ったり、また外国で家を貸していたり。。。そんな人がいたんですね。 日本に留学からもどってからは、日本の基幹産業のいくつかをひとつひとつ立ち上げた人です。 今のところ自分の中で尊敬できる人No1です
amazonレビューより抜粋
■この本をどんな人に読んでもらいたいか
・いまいち仕事に本気になれない20代後半~30代前半のサラリーマン
・起業家精神をもって、社内で頑張りたい人
■渋沢栄一に関するおすすめの本