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マーケティングは考えるだけではない、と思った-『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』

■なぜ、この本を読んだのか

大阪に住んでいたときに何度かUSJで楽しんだけど、実は経営危機を経験していたことを知り、興味があって読んでみました。

 自分が刺さった内容を一部紹介させていただきます!

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫)

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫)

 

 

■ブランド戦略の変更(「映画の専門店」から「世界最高のエンターテインメントを集めたセレクトショップ」への脱皮!)



・東京と大阪には、交通費「3万円の川」があり、ディズニーとの差別化にこだわらない。映画ラブな消費者が「十分な人数」マーケットに存在しない。
→「映画の専門店」だけにこだわらない

・「人を感動させる」ことにこだわってブランドを創るためには、ほかのフォーマット(形式)が必要(映画を軸にして)

・感動を生む「エンターテインメントの品質」にこだわってブランドを創る戦略
=「最高の感動を届けるブランドを世界中から集めたセレクトショップ」

・USJならではの品質の付加価値を乗せられるかどうか(料理する余地がどのくらいあるのか)もブランド選定において大事な要素

 

 

 

 

■どう思ったのか

一流マーケッターの仕事を体験するようで、とても刺激的!

アイディアを出す過程の苦しさもさることながら、実行まで落とし込む難しさ・大事さが伝わってきました。周囲の理解と協力を得るところが特に。。

本書を読んで「マーケティング」は、考えやアイディアもしくは調べたことをアウトプットするイメージだけだったと反省。

実行するところから結果まで責任を持つ覚悟が必須であることも伝わってきました。

様々な制約条件の下、有効な打ち手は何か。

最前線である現場での悩み試みたプロセスが示されています。

それは、「目的の明確化 → 戦略オプションの選択 → 具体的な戦術」 USJだけでなく、実際の職場・仕事にも活かせることができるのではと思うほど、具体的に非常に分かりやすく解説してくれています。

考え切る思考の体力を鍛えないと思いつつ、そこまで執念を持って、課題に取り組んできたかと考えるととても反省。。 課題や問題への向き合い方も学べ、仕事への熱量が上がる名著だと思います。

 

■世間や客観的な意見はどんなものがあるのか

まず、こんなに心踊らされた書籍は久しぶりです。名著だと思います。 なぜUSJに入ったか、それぞれの戦略検討上どう論点を絞り込んでいったのか、そしてエグゼキューションに落とす際にどうその品質を担保していったのか。スキルとしてストックとして、何よりエンターテイメントとは何か、そして手法としてのマーケティング、アナリティクス、ファイナンスに通じつつ、かつ司令塔に準じず自らそれをやり、エグゼクティブとメンバー、カプコン含むパートナー周囲を巻き込んでいく熱量と興奮、感動。そして、結果が次の結果を生み、周囲を更にドライブさせていく。 その事が痛く伝わってくる良書です。これを読んでUSJ行きたくならなければ嘘でしょう。 

 amazonレビューより

 

■この本をどんな人に読んでもらいたいのか

・「マーケティング」に憧れ、興味を持っている就活生、20代の社会人

・ステップアップしたいと思っている人

・考える、実行するを体現してほしい部下・後輩、先輩・上司へプレゼント

 

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? (角川文庫)

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■他にもこんな本もおすすめ!

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・USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門

 

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